書評4 発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術
発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術
借金玉さんによって書かれた僕にとっては発達障害についての名著だと思う一冊。
発達障害における仕事に関しての本は、ビジネスマナー書に近い内容が多く、時には応用が効きにくかったり、上司や会社の大きな歩みよりがあって初めて効果をもつ内容がある中で、本書は「実践」を見据えた仕事術本なのが画期的。
会社社会・上司との関係というのは、時にややこしく偏屈さもあって、空気を読む事や暗黙の了解が分かりにくく、発達障害当事者にとって壁にぶつかりやすかった環境だった。この本ではそれを部族になぞらえての説明が分かりやすく、柔らかい文章だったのですんなり頭に入る内容でもあった。
他にも生活環境(部屋の整理や生活リズム)や、鬱になってしまった時の向き合い方まであり、発達障害や鬱に悩む人以外にも、役に立つライフハックが盛りだくさんで何度でも読み返したくなる一冊かな。