書評5 療育なんかいらない!: 発達障害キッズの子育ては、周りがあわせたほうがうまくいく

療育なんかいらない!: 発達障害キッズの子育ては、周りがあわせたほうがうまくいく 

 

https://www.amazon.co.jp/dp/4093108536/ref=cm_sw_r_u_apa_glt_i_Y0EKF1FAQTNZ171PXD1X

 

タイトルがぶっちゃけて、清々しささえも感じてしまう(笑)

 

子供の発達障害において、必ず出てくる「療育」神奈川県に拠点を置く放課後デイサービス「アイム」そこの代表を務めるはグラフィックデザイナーであり、Yahoo・東京ガールズコレクションや有名ブランドを手掛けた経験もある佐藤典雅氏。息子のがっちゃんが自閉症であり、がっちゃんのアメリカでの療育を経て帰国後に受け皿としてアイムを設立するが、聖域と化していた療育に真剣に向き合い、子供達とは楽しみながら放課後デイサービスを運営していく中で、たどり着いたとも言えるのがこの本のタイトル。

 

本書の中では従来の福祉のあり方や障害への考えて方にもズバズバ切り込んでいて、障害界隈でたまに聞く「自閉症(障害)は治る」という言葉についても自閉症を治すということは、その子の世界の認識の仕方まで変えるということである」(本書より)

 

「そうだ!!」と、今まで自分の中でもモヤモヤしていた、この言葉についてここまで返した説明は無い!と膝を打つばかりでした。

 

それ以外にも民間からの福祉への参入から見えてくる日本の福祉の異質さやセンスのなさ(デザイン力や華やかさ)についても取り上げていて、ただの教育・育児本だけで留めておくにはメチャクチャもったいないと感じた1冊です。

 

本書は2016年10月初版
その後について

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/99f75e80719548affeee5e0657bcc41ec23c72bc?page=1