書評6 発達障害の自分の育て方

発達障害の自分の育て方

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2015年出版でちと古い部類となった当事者本。

 

著者の岩本さんはうつ病で前職を休職。その後、発達障害(ADHDアスペルガー)と判明し、自分の適正にハマったデータ分析に出会う事で能力が開花。転職先の外資系企業において、データ分析における実績で表彰されることもあるほどの活躍ぶりに。現在は明星大学の発達支援研究センターの研究員として活躍されている。

 

まだこの頃に(2015年)には珍しい社会で活躍する当事者の本。育児や医療系とは違う当事者の生の意見に嬉しくも感じ、この時から障害者雇用に熱心かつフラットに障害者雇用を考える著者の勤務先の外資系企業の先をいくダイバーシティに目を見張るものがあった。

 

ただ、著者の経歴や経験談、実用的なノウハウ以外にも自己啓発的な部分や医療や脳の構造についての解説が入り交じっており、少し読みづらい箇所も所々…(汗)

 

家族を養いながらの障害者雇用の難しさ(給与・待遇面)や天職の見つけ方(夢中になって取り組める仕事・自分の情熱に基づく事等)天職探し分かりやすい説明で、内容は少し辛辣というかドライに考えていてとても参考になります。

 

あと、勉強会や読書会の参加をめちゃめちゃ勧めてました。「適した仕事に就くチャンスは、動けば動くほど訪れる」

 

今の自分にもズシッと響く一文でした。