書評7  「こだわりさん」が強みを活かして働けるようになる本

「こだわりさん」が強みを活かして働けるようになる本

 

https://www.amazon.co.jp/dp/4594087795/ref=cm_sw_r_u_apa_glt_i_2AYG01QWH1Z5PEGPHVDZ

この本は言うなれば、相手の仕草や立ち振舞い、周りの状況から相手投手の配球を読んで、数々の大記録を成し遂げたノムさんこと野村克也氏と重ねて見えた気がする。

暗黙の了解や空気を読む事が難しい「こだわりさん」が相手の表情や仕草から選ぶべき行動パターンを編み出したり、雑談の必要性を説いていたりと、今まで分かった様で分かって無かった社会や会社の見えないルールが丁寧に説明しており、とても働く上でライフハックに溢れたそんな一冊。

また、他人の良いところはTTP(徹底的にパクる)戦略や、日記の大切さや空気を読めないからこその積極的なチャレンジ等を紹介していて、発達障害のこだわり部分を他人には無い強みにした捉え方がこれからを生きる働く(働きたい)発達障害当事者には希望となる内容じゃないかなと思う。

 

書評6 発達障害の自分の育て方

発達障害の自分の育て方

https://www.amazon.co.jp/dp/B01BU0GC0U/ref=cm_sw_r_u_apa_glc_EQC7A5YJ33RYGCQDA6DZ

 

2015年出版でちと古い部類となった当事者本。

 

著者の岩本さんはうつ病で前職を休職。その後、発達障害(ADHDアスペルガー)と判明し、自分の適正にハマったデータ分析に出会う事で能力が開花。転職先の外資系企業において、データ分析における実績で表彰されることもあるほどの活躍ぶりに。現在は明星大学の発達支援研究センターの研究員として活躍されている。

 

まだこの頃に(2015年)には珍しい社会で活躍する当事者の本。育児や医療系とは違う当事者の生の意見に嬉しくも感じ、この時から障害者雇用に熱心かつフラットに障害者雇用を考える著者の勤務先の外資系企業の先をいくダイバーシティに目を見張るものがあった。

 

ただ、著者の経歴や経験談、実用的なノウハウ以外にも自己啓発的な部分や医療や脳の構造についての解説が入り交じっており、少し読みづらい箇所も所々…(汗)

 

家族を養いながらの障害者雇用の難しさ(給与・待遇面)や天職の見つけ方(夢中になって取り組める仕事・自分の情熱に基づく事等)天職探し分かりやすい説明で、内容は少し辛辣というかドライに考えていてとても参考になります。

 

あと、勉強会や読書会の参加をめちゃめちゃ勧めてました。「適した仕事に就くチャンスは、動けば動くほど訪れる」

 

今の自分にもズシッと響く一文でした。

書評5 療育なんかいらない!: 発達障害キッズの子育ては、周りがあわせたほうがうまくいく

療育なんかいらない!: 発達障害キッズの子育ては、周りがあわせたほうがうまくいく 

 

https://www.amazon.co.jp/dp/4093108536/ref=cm_sw_r_u_apa_glt_i_Y0EKF1FAQTNZ171PXD1X

 

タイトルがぶっちゃけて、清々しささえも感じてしまう(笑)

 

子供の発達障害において、必ず出てくる「療育」神奈川県に拠点を置く放課後デイサービス「アイム」そこの代表を務めるはグラフィックデザイナーであり、Yahoo・東京ガールズコレクションや有名ブランドを手掛けた経験もある佐藤典雅氏。息子のがっちゃんが自閉症であり、がっちゃんのアメリカでの療育を経て帰国後に受け皿としてアイムを設立するが、聖域と化していた療育に真剣に向き合い、子供達とは楽しみながら放課後デイサービスを運営していく中で、たどり着いたとも言えるのがこの本のタイトル。

 

本書の中では従来の福祉のあり方や障害への考えて方にもズバズバ切り込んでいて、障害界隈でたまに聞く「自閉症(障害)は治る」という言葉についても自閉症を治すということは、その子の世界の認識の仕方まで変えるということである」(本書より)

 

「そうだ!!」と、今まで自分の中でもモヤモヤしていた、この言葉についてここまで返した説明は無い!と膝を打つばかりでした。

 

それ以外にも民間からの福祉への参入から見えてくる日本の福祉の異質さやセンスのなさ(デザイン力や華やかさ)についても取り上げていて、ただの教育・育児本だけで留めておくにはメチャクチャもったいないと感じた1冊です。

 

本書は2016年10月初版
その後について

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/99f75e80719548affeee5e0657bcc41ec23c72bc?page=1

 

書評4 発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術

発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術

https://www.amazon.co.jp/dp/4046020768/ref=cm_sw_r_u_apa_glc_i_CEHXTQGMAQFV388KC1CN?_encoding=UTF8&psc=1

 

金玉さんによって書かれた僕にとっては発達障害についての名著だと思う一冊。


発達障害における仕事に関しての本は、ビジネスマナー書に近い内容が多く、時には応用が効きにくかったり、上司や会社の大きな歩みよりがあって初めて効果をもつ内容がある中で、本書は「実践」を見据えた仕事術本なのが画期的。

 

会社社会・上司との関係というのは、時にややこしく偏屈さもあって、空気を読む事や暗黙の了解が分かりにくく、発達障害当事者にとって壁にぶつかりやすかった環境だった。この本ではそれを部族になぞらえての説明が分かりやすく、柔らかい文章だったのですんなり頭に入る内容でもあった。

 

他にも生活環境(部屋の整理や生活リズム)や、鬱になってしまった時の向き合い方まであり、発達障害や鬱に悩む人以外にも、役に立つライフハックが盛りだくさんで何度でも読み返したくなる一冊かな。

書評3 15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから ぼくにしかできないことへ

15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから ぼくにしかできないことへ

https://www.amazon.co.jp/dp/4040696530/ref=cm_sw_r_u_apa_glt_i_GGZXZTHVYXFABG71Z8YZ

3年程前に買って読んだけど、内容を忘れたので読み直し。

読み直す前は発達障害(アスペルガー障害)により中学生活に適応出来ず、不登校になってしまった。しかし、自分の得意なコーヒーの焙煎技術を活かし、両親の協力もあってコーヒー屋(豆の通信販売中心)を開業出来ました!という、成功例を伝えた話だったよな?と思ってたけど、大筋は合ってたけど、大きく思い違っていたことがあった。

それは両親の息子の障害を巡る試行錯誤。上記の成功に至るまでに学校との綿密なコミュニケーションや支援機関の積極的な活用をするも壁に当たってしまい、家族が切り開いたら道であったこと。


単にキラキラした成功話ではなく、現行の支援機関や学校を利用すれば何とかなるものではない事を思いしらされた。(否定する訳ではなく、もちろん利用した上で、指導を選択肢の一つとして)

やっぱり凹凸の凹を平らにするよりも、凸を伸ばす事に特化すべきだよなー。ホライゾンラボのコーヒー飲みたくなってきたな。

書評2 発達障害は最強の武器である (SB新書)

 

発達障害は最強の武器である (SB新書) https://www.amazon.co.jp/dp/4797392452/ref=cm_sw_r_u_apa_glc_i_27S8BGDPH0E2W8M83X8C

 

自分にとっては発達障害関連本の中でもあるいみ印象に残っている本。

著者の成毛さんマイクロソフトの日本法人の社長も歴任したこともある日本でも有数の経営者。その人が発達障害についてどんな事を書くのか期待して読んでみたらうーんという感じでした。

マイクロソフト本社(シリコンバレー)には発達障害傾向の人ばかり!ビル・ゲイツスティーブ・ジョブズ発達障害かもしれない。自分にも発達障害の傾向があるかも…。発達障害は大きな可能性を秘めている!類いの話で、僕には読んでいて胃もたれしてきました…(苦笑)
お腹一杯です。

書評1 福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出

久しぶりにブログを更新

このブログ再再起動することにしました(笑)

いつまで続くかな?

ここでは今までやろうやろうと思ってた、発達障害本や障害者就労にまつわる書籍の書評をチビチビやっていければと思ってます。

 

まず一発目は、

 

福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出

 

https://www.amazon.co.jp/dp/4822243648/ref=cm_sw_r_u_apa_glc_i_GHSBCEZNC18Z4JK30X6N

 

今の自分にとって、強く影響を受けている一冊。出版自体は2003年と20年近く前なのに、全然色褪せ無い内容。福祉施設(今でいうところの就労継続支援B型)で働く障害者の賃金がフルタイムで働いても月1万円なのはおかしい。施設で作っている石鹸や鍋敷きも購買意欲をそそるとは言い難く、働くというよりもデイケアとなっている。そんな現状を変えたいと、著者のヤマト運輸2代目社長小倉昌男さん自身の立ち上げた福祉財団で取り組むということ中心に話は進んでいく。この内容を20年前に気付いて行動した小倉氏の先見の明はさすが。

しかし、20年経っても部分的には変わっていない施設もあったりして道半ばなのかな。でも、変わろうとしている。この本は僕にとって、これからも何度も読み返していきたい一冊です。